山口啓太
他人名義のクレジットカード情報を使って電力会社と契約し、自分の顧客に送電させたとして、警視庁は18日、いずれも中国籍で33~41歳の男女3人を窃盗などの疑いで逮捕し、発表した。3人は「新電力を安く供給できる」として全国の料理店や個人を顧客として獲得し、実際に自分たちが供給しているように見せかけることで3年間に総額13億9400万円を不正に売り上げていたという。
犯罪収益対策課によると、会社役員の湯暁懿容疑者(41)=埼玉県川口市=ら3人は他人のカード情報で電力会社と電気供給契約を結び、2021年4~7月、静岡県内の中華料理店に約20万円分の電気を送らせて盗んだ疑いがある。容疑を認めているという。
3人は「I・T・S」という会社を名乗ってこの中華料理店と電気供給契約を結び、店から「電気代」として現金を受け取っていた。実際の電気使用料はカード名義人が知らない間に負担する形だったという。(山口啓太)
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル